JAZZの王様

渋がってんじゃねーよ

アス・スリーとスリー・サウンズは関係ないです

ジョン・ライトと聴き比べようと思ってピアノを漁ってたんだけど、あらためて聴くとジーン・ハリス(スリー・サウンズ)とホレス・パーランが非常に上手いですね。昔はバカにして(私の中で)活躍の場所をまったく与えなかった、スリー・サウンズがめちゃくちゃいいっす。私も少しはソウルというものがわかるようになりました。

そしてパーランです。"Us Three" だけの人じゃないってことはわかってたけど、具体的にグッときたことはあんまりなかったです。それよりもベースのジョージ・タッカーにばっかり目が行ってた気がします。でもパーランは中身が濃い。モノホンのソウルジャズに比べたらぜんぜん上品にネクタイ締めてる感じだけど、意外に持ちネタが多くて飽きない。

問題はアルバム『On the Spur of the Moment』です。2曲目の "Skoo Chee" ってまるで「新主流派」じゃないですか。パーランって、こんなに新鮮なサウンドが出せる人でしたっけ。1961年3月っていうと、ジャズ・メッセンジャーズで言ったらもう「フリーダム・ライダー」や「ウィッチ・ドクター」の時だから、50年代とは違う音がするのはわかる。でもパーランのほうにはウェイン・ショーターがいない。マイルスなんかはまだ「ブラックホーク」で、ウィントン・ケリーやモブレーなんかとのんびり牧歌的な日常を過ごしてた時代背景です。そんな時期にパーランは、ショーターもハービー・ハンコックもフレディー・ハバードもトニー・ウィリアムスもいないのに、こんな先進的な演奏をしていた。本当の「新主流派」が始まるのはもっと後だから、パーランすげぇ。そして私にとってはテナー五人衆の一人である、スタンリー・タレンティンめっちゃかっけぇ。

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On the Spur of the Moment
Horace Parlan - Piano
Tommy Turrentine - Trumpet
Stanley Turrentine - Tenor saxophone
George Tucker - Bass
Al Harewood - Drums
(March 18, 1961)